maturimokei’s blog

俺たち妄想族

ゴジラの復活

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火焔放射

 東京マルイゴジラを修復改造しました。1995年、48800円で販売された6チャンネルラジコンは高嶺の花で、とても私には手が出ませんでした。リアルなゴムの外皮を纏った機械は、現代のアンドロイド制作に通じるもので、模型の歴史を変える画期的なものでした。私は追随した安価な中国製恐竜模型を買うのが精一杯でしたが、外皮は数年後にドロドロに溶けて床を汚しました。

 最近オークションやフリーマッケットに東京マルイゴジラが出ているのを見つけ購入しました。
 入手した3体のゴジラは、歩く1体、尻尾振る1体、吠える1体、首振る1体、旋回できる0体、内部骨格破損2体、尻尾内部破壊1体、コントローラ無し1体、コントローラー破損1体、本体受信機破損1体、という状態でした。オークションの「動作未確認」という表示は、動かないということです。電池を入れるのは簡単な作業です。電池を入れて動くのが見たいという誘惑に勝てる人の気持ちがわかりません。27年も経っているのですから仕方ありません。逆に外皮の丈夫さ美しさには驚嘆します。その中で最もよいものと修理改造後の状態との比較を以下に示します。


10歩歩くのにかかる時間=49秒→28秒
しっぽの往復にかかる時間=18秒→11秒
しっぽの振り方=横振り18秒高さ19センチ→縦振りに変更18秒高さ39センチ
吠える間隔の最短=12秒→9秒
首の振り方=イヤイヤ型コントロール不可→左右任意にタイミングと移動量をコントロール
左右旋回=可能(入手した3体全て不可能だった)→可能。首の振り方変更とコネクターで選択。回る方向に顔をむけることも可能ですが、動作が遅くなるので勧めません。ゴジラは道を譲らず真っ直ぐ歩けば良いです。
背びれ発光=無し→あり。ラジコンで操縦者の意思のままに点滅します。
火焔放射=無し→あり(熱無し。ただしレーザーを使っていますので、光源を覗き込むのは目に良くない)

 3体から良い部品のみを選択しました。全ギヤ分解サビ落とし、新規モリブデンオイル注入、全モーターブラッシュアップ静音化、正規4.5ボルト単1バッテリーボックスを充電電池用4.8ボルト単3電池ボックスに変更、軽量化、環境配慮化。内部配線一部変更。

 オークションでは6ボルトに改造したものが販売されていますが、定格3ボルトのモーターにいかがなものでしょうか。ギアが錆びたり、油が固まったままモーターに高電圧をかけるのは良くありません。当ゴジラはギア約80枚800歯を分解清掃。緑青と固まった油と奮闘すること、まさに歯垢を落とす歯科衛生士になった気分でした。バラすは簡単、組み立ては超難しいです。摩擦が減り、静かで最適な速さを取り戻しています。

 火焔放射可能。チューブを介して離れた場所からポンプで操作。手の加減でいろいろな出方がします。ポンプを外して口にチューブを咥えて自分の息で煙を出すと、まさにゴジラになった気分です。お子様は大喜びです。ただしコロナ禍では考えものです。ポンプはゴジラの内部に収納可能。ゴジラはそのまま普通に動かせます。

 

メルカリで販売しています。

 1500回噴射可能火焔放射用カートリッジを内蔵、予備新品付き。交換可能でAmazonで購入可。コントローラーはゴジラのものにしては、ボタンが加水分解することなくしっかりしています。箱、説明書美品。どのオークションを見ても、東京マルイで、全ての動作が保証され、その上背びれ発光し、火を吹き、尾を高々と縦に振るゴジラは見当たりません。口の中は舌を外して喉に穴を開けていますが、外見は背中の光源(写真参照)以外変わったところはありません。美しいゴジラのままです。
 さらに完璧洗浄の予備ゴジラスーツ付き。配線コネクターを元に戻して、しっぽ縦振り用部品をネジで取り外し、もう一体のスーツを着せると、100%オリジナルのゴジラに戻ります。

 

 改造や火焔放射の様子はYouTubeゴジラの復活3〜4」(祭り模型)でご覧ください。

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