maturimokei’s blog

俺たち妄想族

ゴジラの復活3

みなさんありがとうございます。
ゴジラの記事になってから、アクセス数が20倍くらい増えています。
嬉しいので、ゴジラネタを続けます。

ゴジラのギアの種類
 ギアボックスを開けると大抵はこんな感じです。

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 緑色は錆である緑青(ロクショウ)です。初めはカビかと思っていたのですが、違っていました。真鍮は銅と亜鉛との合金です。世の多くのギアに使われています。やや柔らかいので、加工しやすい、回転がソフトになるというメリットがあります。その分、削れやすいということですが、ゴジラのギアを見る限り、摩耗したものは見かけません。ただし、ほとんどの真鍮ギアは緑青に侵されています。真鍮が銅成分を含む以上、緑青は避けられないのです。

 ギアは5種類ぐらいある気がします。駆動系は大きめで、鉄の平ギア一枚に40歯ぐらいあり、多くは真鍮の12歯のピニオンギアが合体しています。動作系は鉄の30歯ぐらいの平ギアに8歯のピニオンギアが合体しています。こちらが曲者です。上の写真は左右方向転換用のギアボックスです。みなさん、3列とも同じギアに見えませんか?

 ところが、全て同じ歯数で左のギアの穴の内径だけが違うのです。それに気がつかなく、8個のギアを混ぜてしまい、組み立て時に入らないのでほんとに悩みました。さらにそれぞれのボックスに真鍮の厚めの平ギアが2種類付き、あとはモーターのピニオンギアです。

 まずパーツクリーナーをかけて歯ブラシで固まった古い油を落とします。下の写真は駆動系のギアの油を歯ブラシで落とし、緑青をあらかた削いだ状態です。

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 ここからが始まりです。よく見ると真鍮ギア(金色)の谷間に緑色の汚れが見えます。緑青です。最初の写真のように緑青が大きくなれば、ギアはびくともしません。電気を流すと、動きを止められたモーターにはものすごいストレスがかかります。下手すると回転ブラシが焼けます。そうなればモーターは終わりです。ですから、抵抗を下げるために、爪楊枝で一歯ずつ残った緑青を剥がしていきます。緑青が残っているほど、再び広がる可能性が高くなるからです。サビは癌のようなものだと聞いたことがありますが、できるだけ摘出し再発を遅らせます。機械ものは動かしていれば錆の発生は防げます。かまってやらなければ、一緒に遊んでやらなければなりません。幸い、薄い鉄の平ギアが錆びているのを見たことがありません。その分楽ですが、写真の平ギアの裏には全て真鍮ギアがついています。こうしたギアボックスがゴジラには6個あるのです。