maturimokei’s blog

俺たち妄想族

ゴジラの復活5

1 気道の確保

 背びれ下にある噴煙装置からのパイプは、最初、ゴジラの延髄付近に開けた穴から口内に繋がっていた。排気抵抗を少なくするためにできるだけパイプを曲げたくなかったのだ。しかし、外皮を被せると、外皮の重さもあり、手振りや首曲げ、咆哮の時にパイプが圧迫されることに気づいた。だいいち、後頭部を気道が通っていることは、敵に背後から襲われた時に致命傷を負う危険性がある。やはり生物のセオリー通り、喉を通らせることにする。喉なら、外皮の引っ張りの影響を受けないし、空間的に余裕がある。懸念は曲げによるパイプの圧迫であるが、私には次の一手がある。折り曲げストローを使えばいいのだ。家にないので100均に行く。100円で80本。そんなにいらない。

 もう一つ問題がある。下顎パーツが邪魔をして口内にストローが入らない。下顎パーツは、ゴジラ頭部の下部に嵌め込まれ、ゴジラが咆哮し上顎を上げるときに、大きく口を開けるように固定されているのだ。しかし、外皮の下顎は喉や胸と一体になっているので、下向きの力が働いているはずだ。顎を外すことにする。顎は、頭部ユニットで挟まれているので、再度頭蓋骨を開く。

2 二種類の頸椎
 実は、ゴジラの頚椎は2種類ある。ネジの位置が違うのだ。写真右は首のすぐ下、左は少し下がってネジがある。おそらく右側がロット1だろう。ネットオークションのコメントで、ロット1は少なく貴重、と見たが私にとってありがたくはない。

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 写真左の方ならネジを取ると頭を首から外せるから修理が簡単なのだが、写真右の方はネジを外しても頭が抜けない。未だにどうやって外すのかわからないのはこの部分だけだ。しかし、困難は技術を上げる。私は既に胴体から頭を外さず、頭蓋骨を切開してギアをはめ直し、再び接合できるまで腕を上げている。経験とはすごいものだ。一度できれば、もうできない気がしない。

3 噴射器の小型化

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上が試作器、下左が最新器、下右は下顎

 試作器は内臓っぽく作ってみた。レーザーポインター筐体半分を切り外しているがまだ大きい。最新器は小ささとシンプルさを目指した。レーザーの中身だけを買った。値段は10分の1。中華製品は安いが、線が細く今にも切れそうでこわい。写真は樹脂で配線を固定済み。外れた場合の付け直しは難しくなったが外れにくいを優先した。下顎にはかつて開けかけた穴がある。

4 偶然の一致なのか
 ストローの内径が太くなったので噴煙がだらしなくなった。そこで、先端の穴を小さくして圧をあげることにする。すぐ、ボールペンの芯が目に付く。なんと、ボールペンの外径とストローの内径がドンピシャ一致したのだ。ちょっと窮屈目で漏れが全くない。一番の恐れはゴジラ内部で煙が漏れることだ。煙は、電子タバコを使っているので、甘い香りがする。ゴジラにはあまり似合わないが、問題はそれではなく、甘いということはベタベタしたものが含まれている気がする。絶対に中で漏らしたくない。それがうまくいったんだなあ、加工したのは電子タバコの出口だけ。バーベキューファンと電子タバコを繋ぐためのパイプは風呂の水を洗濯機に入れるポンプのパイプ。電子タバコからは熱帯魚のエアポンプのパイプを中継してストローからボールペンの芯まで、測ったようにきっちり入る寸法。ちょっとびっくりです。洗濯機用のポンプのパイプを切って使ったので翌朝妻に、いつもと違う、と叱られたが。

あとはエナメル線の到着を待つばかりである。スイッチ用の電磁石を作るのだ。