maturimokei’s blog

俺たち妄想族

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「羅生門論2」二十一 桐原書店 教授資料 平成九年度版

桐原書店は平成十年に採録を始め、二六年まで連続で採録を続ける。以降は確認できていない。 吉田エゴイズム説に真っ向から反論した教授資料と言える。平岡敏夫氏の意見も引用しながら、かなりの字数を使い解説者の意見を述べている。表現を細かく読み取って…

「羅生門論2」二十 教育出版教授資料 昭和五六年度版

教育出版は昭和四八年に採録を始め、六三年まで続き、五年間休んだ後、平成六年から二五年まで連続で採録を続ける。 四八年度版で解説者は吉田説を示しながらも、疑問を持ち、控えめに自論を述べていた。解説者は、善にも悪にも働く人間行為の契機といったも…

「羅生門論2」十九 大修館書店 教授資料 昭和五六年(1982年)版

大修館書店は昭和五七年から連続三十年間以上採録している。 「主題」は ある日の暮れ万に荒れ果てた羅生門で雨やみを待つ下人を主人公とし、死体から髪の毛を抜く老婆とのかかおりのなかで、その心理の推移を描きつつ、ひとつの美的な世界を創造しようとす…

「羅生門論2」十八 右文書院 昭和五六年(1982年)〜

右文書院 昭和五六年(1982年) 右文書院は昭和五七年から六十二年までと、平成六年から十八年まで採録する。 [段落について]の項で、長谷川泉の文として (略)下人をしてある行動を決定させる契機をなしたものは、老婆の懐疑を越えた意志と行動とで…

「羅生門論2」十七 角川書店教授資料 昭和五六年度版

角川書店は昭和五一年から採録を始め、平成十四年まで、連続で採録する。角川書店は、吉田精一氏の「近代文学鑑賞講座11」(角川書店1958)を出版していて、「枚挙がない」参考文献の一部としてこれを最初に挙げている。 しかし、主題については、 「…

「羅生門論2」十六 現代文学鑑賞大事典より

現代文学鑑賞大事典 明治書院 昭和四十年(1965) 尚学図書の指導書に、 出典を「現代文学鑑賞大事典」とする記載があったので調べてみた。 「芥川龍之介」より 「【羅生門】短編小説。大正四・九月に執筆され、同年一一月の『帝国文学』に掲載。署名は…